どうも、レンジです。
今回は「ウケる技術」という本のレビューをしていきます。
ウケる技術は「夢をかなえるゾウ」の著者である水野敬也さんが執筆した本で、相手を笑わせるにはどうすればいいかをテーマに書かれています。
発売されたのは2007年ですが、今でも現役で使える良書です。
実際、僕もこの本の中で書いてある技術を使って笑いを生み出してきました。
今回はウケる技術の中でも実践して特に効果のあったものを紹介していきます。
また、いくつか注意点や微妙なところもあったりします。
「これ使いどころ間違えるとヤケドするだろうな〜」
ってものが混ざってるんですよね。
そういう意味で諸刃の剣な部分もあるのかなって思っています。
ただ、全体的には役に立つ内容が多く、会話の中で笑いを生み出せない人は読んで損はない内容に仕上がっています。
ウケる技術はどんな本?
ウケる技術ですが、どんな本かと言うと「笑いについてこれでもかと掘り下げた本」です。
どうすれば笑いを生み出せるのかを要素ごとに分けて網羅的に解説しています。
コンセプトとしては「笑いの力を使って相手の懐に潜り込めるようになっていきましょう」という感じですね。
またそれとは別に「最終的には笑いのスキルを身に付けて、自分の意思で会話をどうにでもできるという自信を持った状態になる」というのも目標として掲げています。
笑いの種類に関して端から端までしっかり解説されているので、笑いの全体像を把握するという意味でオススメできます。
特に笑いはセンスで語られることが多いので、ウケる技術のように言語化してくれるのはありがたいですね。
言語化してくれているということは再現性が高いということです。
つまり、現時点で笑いのセンスがゼロな人も、解説されている内容を使うことで笑いを起こせるようになるってことです。
こんな感じで、笑いの教科書的なものがウケる技術です。
内容を全て読む必要はない
ちなみにですが、ウケる技術は全てのページを読む必要はありません。
これは本の使い方のページにも書いてあるのですが、ウケる技術はチェックシート的な使い方をする本です。
つまり、
身に付けたい技術のページを読む⇒実践して身に付ける⇒次に身に付ける技術のページを読む⇒実践して身に付ける⇒・・・
みたいな使い方をするので、必要なときに必要なページを読めばいいんですね。
律儀に最初から最後まで読まなくて大丈夫です。
というか、その時間を実際に行動する時間に当ててスキルを身に付ける方がよっぽど意味があります。
一応、最初の「ケース0」までは全部読んだ方がいいですが、あとは身に付けたい順に読んでいけばいいですね。
僕は最初、全部読んでかなり時間をムダにしました(苦笑)
なので、あなたは同じ轍を踏まないようにしてくださいね。
ウケる技術はどんな内容?
では、ウケる技術にはどんな内容が書かれているか話していきます。
この本では以下の2つの主張を元に笑いを生み出すスキルを身に付けられるようになっています。
- 笑いはネタを準備するものではない
- 笑いに限らず会話はアドリブでするもの
つまり、事前にネタを用意してもスベるだけだから、その場で即座に笑いを生み出すスキルを元にアドリブ力を付けていきましょうということですね。
で、僕はこの主張に100%同意なのですが、結局会話って出たとこ勝負なんですね。
あらかじめ話すテーマなどが決まっている会議や発表会ならまだしも雑談なんて何を話すか決まっていません。
その場の流れでどんどん話題が移り変わっていくものなんです。
なら、アドリブ力を鍛えてどんな会話の流れになっても対応できるようにするのが最も本質的な対処法です。
ウケる技術では7つの戦略(テーマ)を元に40のテクニック(ウケる技術)を紹介しています。
これらを身に付けていけば、最終的にはアドリブ力が上がりまくって誰と話していても笑いを生み出せるということですね。
優先して身に付けたいウケる技術
では、ここからは僕がウケる技術を実践して、
「これは優先的に身に付けた方がいいやつだな」
と思った技術を12個紹介していきます。
ただ、1つ1つ具体的に話していくとめちゃくちゃ長くなってしまうのでタイトルの紹介だけにします。
これからウケる技術を買う人は買った後にどれから手をつければいいかの目安に、すでに買った人はどれから実践するかの参考にしてもらえればと思います。
- ガイジン化
- 分裂
- 深読み
- 裏切り
- カウンター
- ミスマッチ
- 天丼
- レッテル展開
- 悪い空気
- 擬人化
- 強がり
- パス
ちなみに、この中でさらに順位を付けるなら
- ガイジン化
- パス
- 天丼
ですかね。
本音を言うと全部、身に付けて欲しいですが(笑)
特にガイジン化は必須ですね。
コミュニケーションが苦手な人ほど声やリアクションが小さかったりするので。
一方で「これは微妙じゃね?」と思ったものもあるので、そちらについても紹介していきます。
身に付けなくてもいいウケる技術
まずは結論から言いますね。
僕が「これは微妙じゃね?」と思ったのは以下の6つです。
- 自分ツッコミ
- カン違い
- パロディ
- 自分フォロー
- ロールプレイング
- 決まり動作
これらはちょっと微妙かなって思いました。
別に笑いが取れないわけじゃありません。
ちゃんと効果はあると思います。
じゃあ、なぜこれらの技術が微妙と感じたのか?
その理由を次の見出しで解説します。
ウケる技術の微妙なところ
ウケる技術は基本的には役に立つ知識が書かれています。
しかし、全てが良いわけではなくて一部微妙だなって思うものもあります。
何かって言うと、何個か芸人みたいに自分を落として笑いを取るスキルがあるんですね。
たとえば「自分ツッコミ」だと自分で自分にツッコミを入れるので、自然と自分を落とす笑いの取り方になってしまうんですね。
で、この笑いの取り方が悪いってわけじゃないんですが、人によってはこれがストレスになることがあります。
自分を道化(ピエロ)にするってことですからね。
できる人はできるでしょうけど、抵抗がある人もいると思います。
実際、僕もこのやり方を実践したら人と会うたびに自分を落とすことになるので、人と関わること自体がストレスになると思います。
そうなったら本末転倒だし、何より自分が楽しくないです。
なので、おちゃらけて自分を落として笑いを取ることに抵抗のない人ならいいと思います。
でも、そうでないならどんな笑いの取り方をするかはしっかり見極めた方がいいですね。
あとは、本文中にケースという会話の具体例を書いている部分があるのですが、それが全体的にすごく微妙ですね。
著者はあえて挽回が難しい場面を選んだと書いてはいますが、それにしても微妙です。
「これホントにリアルでやるの?単に頭のおかしいよくわからないやつにしか思えないんだけど?」
って例ばかりなんですよね。
まぁ、本で紹介しているテクニックを詰め込むために仕方ないのかもしれませんが、ここはあんまり参考にならないかなと思いました。
具体例に関しては、各テクニックの部分で話してもいるので全体的に蛇足な感じはありましたね。
以上がウケる技術の微妙なところです。
ウケる技術は買う価値があるのか?
ここまでの内容を含めてウケる技術は買う価値があるのか?と言う話をします。
結論から言うと、ウケる技術に買う価値はあります。
網羅的に言語化して解説してくれているので、間違いなく笑いを身に付けるときに役に立ちます。
とはいえ、もちろん合う人合わない人がいるので、その部分について解説します。
ウケる技術を読むべき人
ウケる技術を読むべき人ですが、以下のような人は読んだ方がいいと思います。
- 笑いの取り方が全くイメージできない人
- 自分を落とす笑いに抵抗がない人
- 笑いの全体像について知りたい人
一言で言うならば、会話中に笑いを起こせない人ですね。
もしくはウケを狙ってもいつもスベってしまう人とかも該当します。
このように会話で笑いをうまく作り出せない人が主な対象人物ですね。
会話において笑いの効果は絶大です。
笑いが使えれば初対面の人とも一瞬で仲良くなることも可能です。
いつでも思うがまま話を盛り上げることもできます。
そんな笑いが使えないっていうのは会話においてはめちゃくちゃ不利です。
なので、当てはまる人はすぐにでも購入してどうすれば笑いを生み出せるのかを理解してもらえればと思います。
ウケる技術を読まなくてもいい人
ウケる技術を読むべき人がいる一方で読まなくてもいい人がいます。
具体的には以下の通りです。
- すでに人を笑わせることができる人
- 元から冗談を言える人
- 笑いよりも先に学ぶべきことがある人
このような人は読まなくてもいいかなと思います。
勉強するなら笑いではなく、別の会話術を優先した方がいいですね。
そっちの方が効果が高いので。
優先順位を間違えないようにしましょう。
役に立つ内容もあるが注意点も・・・
ウケる技術は会話における笑いを勉強するのにピッタリの本となっています。
網羅的に笑いのスキルを学ぶことで、笑いを使って会話を盛り上げられるでしょう。
ただ、途中で書いたように一部、人を選ぶスキルもあります。
それらのスキルを身に付けるときは、そのスキルがあなたに合っているか確認してからの方がいいですね。
そこの見極めをしっかりすれば、ウケる技術はあなたの会話の役に立つでしょう。
また、文庫本ということもあって700円くらいで買えるので手に取りやすいです。
笑いの知識がない場合はひとまずこの本をベースにスキルを身に付けていけばOKなので、ぜひ読んでみてください。
では、今回はここまでにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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